2010年04月17日

ライブ盤

以前バーンスタイン/VPOの5番ライブ盤を買って大当たりしたことが嬉しくて、今度はバーンスタイン/イスラエルPO(1985.9.5)、コンドラシン/モスクワPO(1971.5.30)の9番を購入するか思案中。

こちらの期待が大きいだけに、結構期待はずれだとショックを受けるのがライブ盤・・・

誰かお薦めライブ盤あれば教えてくださいープレゼント
posted by ぐすたふ at 09:54| Comment(5) | TrackBack(0) | 交響曲第9番ニ長調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

備忘録

2009年12月
指揮: オスモ・ヴァンスカ
ソプラノ: 林正子
メゾ・ソプラノ: 林美智子
テノール: 中鉢 聡
バリトン: 宮本益光
オケ:読売日響
合唱: 新国立劇場合唱団(合唱指揮:三澤洋史)

◆ベートーヴェン/交響曲第9番〈合唱つき〉

新国立劇場 トスカ

2010年1月
指揮 : チョン・ミョンフン
ピアノ : キム・ソヌク
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
モーツァルト / ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
マーラー / 交響曲第1番 ニ長調「巨人」

2010年2月
指揮=大友直人
管弦楽 : 東京交響楽団
マーラー:交響曲 第9番 ニ長調

指揮 : 尾高 忠明
トランペット : マティアス・ヘフス
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
ジョリヴェ / トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ(トランペット協奏曲第1番)
ブルックナー / 交響曲第9番 ニ短調 WAB.109

新国立劇場
楽劇「ニーべルングの指環」第2日
ジークフリート

読売日響
指揮:レイフ・セゲルスタム
◆マーラー:交響曲第7番〈夜の歌〉

2010年3月
指揮:ヴォルフ=ディーター・ハウシルト
管弦楽 :新日本フィルハーモニー交響楽団
アイネム作曲 / ブルックナー・ディアローク op.39 (1971)
ブルックナー作曲 / 交響曲第9番ニ短調(ノーヴァク版)

指揮 : アルベルト・ゼッダ
マティルド(ソプラノ) : イアーノ・タマー
アルノール(テノール) : シー・イージェ
ギヨーム・テル(バス) : 牧野 正人
合唱 : 新国立劇場合唱団
合唱指揮 : 佐藤 正浩
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
ロッシーニ / 歌劇『ギヨーム・テル』ハイライト

指揮 : アルベルト・ゼッダ
ソプラノ : イアーノ・タマー
ソプラノ : 松浦 麗
テノール : シー・イージェ
バス : 牧野 正人
合唱 : 新国立劇場合唱団
合唱指揮 : 佐藤 正浩
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団
ロッシーニ / 劇場用カンタータ「ディドーネの死」
ロッシーニ / 教会音楽「スターバト・マーテル」

読売日響
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
◆ブルックナー/交響曲第8番

新国立劇場
楽劇「ニーべルングの指環」第3日
神々の黄昏

12月から足しげく通ったコンサートのリストです!
個人的にはオスモ・ヴァンスカさんの第九よかったなー。あんな激しく美しいベートーヴェンは素晴らしい。エッティンガーのリングもよかったなー。東フィルからあんな骨太な響き出せるのは彼くらいだろうなー。最高だったのはチョン氏のマーラー!4楽章のロングトーン、オーケストラでさえあそこまで伸ばすと思ってなくて、ホルン、息切れてたもんなー(笑)
posted by ぐすたふ at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

ブロムシュテット

4月11日 | 日 | 開場 2:00 PM 開演 3:00 PM NHKホール
第1670回定期公演 Aプログラム


マーラー / 交響曲 第9番 ニ長調
指揮|ヘルベルト・ブロムシュテット

↑行って来ました。

N響の9番シンフォニーは、若杉氏、チョン氏に続き3回目。

本日のN響は尋常ならぬ気合。
4楽章は泣けた、泣けた、もう大泣き。
ブロムシュテット氏のために究極のアンサンブルを見せてくれたN響の弦に感謝。
あとトランペット!主席はもちろん上手だが、2番、3番もものすごく上手い!この充実ぶり!サントリーのブルックナーも聴いてみたいです。
posted by ぐすたふ at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第9番ニ長調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

コバケンの復活

2010年 4月 9日 (金) 午後7時開演
サントリーホール
演奏:日本フィル
指揮:小林研一郎
ソプラノ:岩下晶子
アルト:相田麻純
オルガン:徳岡めぐみ
合唱:70thアニバーサリー祝祭合唱団
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

J.S. バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
J.S. バッハ:目覚めよと我らを呼ぶ声あり BWV645
ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘 op. 54-6
マーラー:交響曲第2番『復活』

今宵はサントリー行ってきます!
posted by ぐすたふ at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第2番ハ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月06日

ギーレンの復活

早速購入したギーレンのマーラー全集聴き始めました。
9、10番は文句なしの絶演ですね。
10番アダージョは既にギーレンの肉体の一部のようです。すみずみまで推敲されたオーケストラの表情に圧倒されました。
高音部の音を少し大きめに取ったバランスの絶妙さ、熟れた果実のようにみずみずしく聴こえます。
旋律は次から次へと湧き出てくるかのように、少しつんのめったように演奏されます。再現芸術というよりは、あたかも今生まれたての曲のように。

現代音楽のスペシャリストとのことでしたので、後期の交響曲が素晴らしいという想像はしていましたが、びっくりしたのは復活の合唱の扱い方!バリトンとアルトの声部を厚めにバランスを取っているのか、ものすごいノーブルに聴こえます。
最後まで絶叫になりません。ものすごいセンスですね。ギーレンさん!
posted by ぐすたふ at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第2番ハ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月04日

パルジファル鑑賞

4/2(金)東京文化会館で上演されたパルジファルを聴いてまいりました。一度は実演で・・・と待ち望んだ演目!でしたので期待もひとしおです。
アンフォンタス役の歌手、凄すぎ・・・・・・

車に例えると、メルセデスの排気量めっちゃある車が余裕で高速を走っている感じ!日本人歌手は軽自動車みたい、同じスピード出すんでもいっぱいいっぱいってな感じを受けました。先天的な違いは否めませんね。

あ、そうそう昨日タワレコのHP覗いたら、ギーレンのマーラー全集が¥3,990だったので衝動買い(10/4/3時点)、ずっと聴きたかった演奏なのでとてもうれしい。

ちなみに今はプッチーニの西部の女聴きながらこれ書いてます。初めて聴くんだけど、トスカのような扇情的なのを期待してたんだけどなー。
posted by ぐすたふ at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第1番ニ長調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月09日

交響曲第9番ニ長調

MZZZZZZZ.jpg

指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
演奏:シカゴ交響楽団

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
カルロ・マリア・ジュリーニの才能と名声に改めて納得の一枚。繊細かつダイナミックな指揮は、もう名人芸の域に達している。シカゴ交響楽団との、息があったバランスの良い演奏が心地よい。

上記アマゾンより引用。

どこかのオーケストラの誰かが言った・・・
マエストロが指揮なさると、涙が止らないんです。

このCD初めて聴いたとき、目から鱗でしたね。まさに・・・
格調高い表現というのを初めて知りました。ノーブル!気高き魂。

そしてこれがシカゴ交響楽団?あのショルティと仕事してる・・・嘘だ。ありえない。

4楽章なんて、情念とかそういうものはしょせん浮世のものだと思えるくらいの昇華された世界が垣間見れます。

絶演だと思います。ブラヴォ!
posted by ぐすたふ at 07:50| Comment(32) | TrackBack(2) | 交響曲第9番ニ長調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月28日

交響曲第5番嬰ハ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
演奏:フィルハーモニア管弦楽団

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
2001年4月20日に急逝したシノーポリが、生前、最も得意としたマーラーの名演が追悼盤として廉価で再登場。後期ロマン派の雰囲気を色濃く伝える第5番はシノーポリの十八番といえる。

上記アマゾンより引用。

シノーポリとフィルハーモニア管弦楽団の5番シンフォニーは仙台で実演に接しました。
シノーポリ氏はドイツグラモフォンからデビューしたての頃は、鬼才あつかいで奇演、爆演みたいなコピーで売り出されていたような記憶がありますが、このコンビが奏でるマーラーの実演はとても端整でフレッシュな音の溢れ出る演奏です。

でもシノーポリの録音されたマーラーは重い。なにかが重い。
posted by ぐすたふ at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 交響曲第5番嬰ハ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月26日

交響曲第7番ホ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮: オットー・クレンペラー
演奏: ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
クレンペラーはやはりとてつもない指揮者だ。失速寸前いや,ところどころ失速しているテンポを指摘するのは簡単だが,執念とでも言うべき骨太な音楽づくりが聴き手を呪縛。オーケストラが彼の美学に心うたれ(降参し),完璧に寄り添っているのも圧巻。

上記アマゾンより引用。

クレンペラー先生には失礼だが、この盤をはじめて聴いたときは、空いた口がふさがりませんでした。
ヨーロッパの巨大な建築物のレンガ1個1個の作り方から丁寧に教わっているような感覚。ていうかマニエリスム!
不自然なまでの誇張や非現実性、引き伸ばされた時間、マーラーの情念の酸化。
どっちにしても、こんな幅広い解釈を許すマーラーの作品も凄いが、
クレンペラー先生の解釈も尚更素晴らしい!
posted by ぐすたふ at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第7番ホ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月22日

交響曲第10番嬰ヘ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮: レナード・スラットキン
演奏: セントルイス交響楽団

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
D.クックによる復元版に親しんだ耳には,より現代的に聴こえるマゼッティ版。とりあえず3楽章あたりから聴くと違いが分かりやすいはず。今イチピンと来ない人でも,ちゃんとスラットキン自身が解説したCDが付くから安心だ。気合十分の熱演も魅力的。

上記アマゾンより引用。

おお、神様、なぜ私をお見捨てになったのですか!

あなただけがそれが何を意味してるか、ご存知だ・・・・・ああ! ああ! さようなら私の歌・・・・・

人の生死にたらればは在り得ないが、もしマーラーがこの曲を完成していたらと考えると本当に口惜しい。
補筆盤は、あくまでも仕事であり芸術にはなりえないとわたくしは思います。しかし、最終楽章のメロディーの美しいこと!

そしてなんという薄気味悪さ!

ちなみにわたくしはマーラーもバウハウスの作品も好きですぴかぴか(新しい)
posted by ぐすたふ at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第10番嬰へ短調アダージョ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月18日

交響曲第6番イ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮: サー・ゲオルク・ショルティ
演奏: シカゴ交響楽団


待ちに待った6番シンフォニーのわたくしの筆おろし盤。
わたくしは、マーラーの私小説を読むような気持ちで、楽しみにしていました・・・

話は変わって、ある前衛的な芝居を役者を生業としている友人と観劇しに行ったときのこと、

わたくし「さっぱり何が表現したいのか分かんなかったよ。」

友人「でも俺には1つだけ理解できたことがあるよ。」

わたくし「何を?」

友人「出演している役者が、出演している芝居をまったく理解できていないってこと。つまり、なんにもわかっちゃいないってこと。そりゃあんたが分かんないのは当たり前。」

わたくし「そんなものかな?」
posted by ぐすたふ at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第6番イ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月14日

交響曲第3番 ニ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮: レナード・バーンスタイン
演奏: ニューヨーク・フィルハーモニック


 この楽章(第一楽章)は、これまで私が作ったどの作品よりも、ひとりでに成長してゆく怖さを持っている・・・それが行き着く先、音楽が辿らなければならない道がわかるにつれて、そしてこの巨大な作品の作者として私が選ばれたことを知るにつれて、私は本当の恐怖に襲われる・・・今日はオリーブの丘に立つキリストが突然現れ、悲しみの杯を一滴も残さず捨てることを余儀なくされ、それをいとわなかった・・・
 他の楽章で何が起きるかを明らかにし、ある程度言葉で説明することはできるが、この楽章についてはそれができない。美術も科学も到達することができない深いところで、音楽によってその根元が捕らえられている自然の奥底に私と共に飛び込んでもらうしかない。そして自然にとりつかれた音楽家ほど、その神秘的な力に苦しむ芸術家はいない。−マーラーの生涯より
posted by ぐすたふ at 01:19| Comment(0) | TrackBack(1) | 交響曲第3番ニ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月13日

交響曲第1番ニ長調

MZZZZZZZ.jpg

指揮: レナード・バーンスタイン
演奏: アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
すべて作曲家ゆかりのオーケストラによるライヴ録音。20世紀後半最大のマーラー指揮者だったバーンスタインの演奏は、その重量感と情熱的な表現でまったく他の追従を許さないものといえる。

上記アマゾンより引用。

知ってる?かつて狂気は神聖だった。すくなくてもプラトンのころ、狂気は両義的なものだったんだ。狂気は理性をうしなった人間の失墜したすがたではある。でも神的なものとの通路でもあった。だから神的な理性というとくべつな地位をみとめられていた。プラトンにとって詩人は、常人にあたえられない通路をつうじて神と交流する者で、それじたい一種の狂気にちかい存在だったんだ。−思考の用語辞典より

「もしかすると今日は悪魔が来るかもしれない」−マーラー
posted by ぐすたふ at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第1番ニ長調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月07日

交響曲第9番ニ短調

指揮:小澤征爾
演奏:ボストン交響楽団


レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
小澤のマーラーには,こってりとした民族的な味付けや濃厚な感情移入は感じられない。むしろ絶対音楽として客観視された主旨で統一される。それ故9番の3が苦笑など淡泊な印象。しかし4楽章と10番は,名状し難い神々しさに溢れる。

上記アマゾンより引用。

中学生のころ、地方に住んでいたわたくしは、コンサートに飢えていました。そこにきて、小沢・新日本フィルがブルックナーの4番シンフォニーの演奏をしにわが田舎にいらっしゃったのです。ところが、わたくしブルックナーなんて1回も聴いたことがありません。で早速、ベーム・ウィーンフィルのデッカ盤を購入し、演奏会まで一生懸命繰り返し繰り返し聴きました。で本番の演奏会・・・
結局この体験からわたくしの得たものは、ブルックナーという作曲家の偉大さとウィーンの弦楽器の素敵な音色でした。

昔話はさておいて、この9番シンフォニーは、こんなかんじ↓

夏目漱石「夢十夜」
第六夜

 運慶が護国寺の山門で仁王を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに下馬評をやっていた。
 
 山門の前五六間の所には、大きな赤松があって、その幹が斜めに山門のいらか甍を隠して、遠い青空まで伸びている。松の緑と朱塗の門が互いに照り合って美事に見える。その上松の位地が好い。門の左の端を眼障にならない様に、斜に切って行って、上になる程幅を広く屋根まで突出しているのが何となく古風である。鎌倉時代とも思われる。
 
 ところが見ているものは、みんな自分と同じく、明治の人間である。その中でも車夫が一番多い。辻待をして退屈だから立っているに相違ない。
 
「大きなもんだなあ」と云っている。
「人間を拵えるよりもよっぽど骨が折れるだろう」とも云っている。
 
 そうかと思うと、「へえ仁王だね。今でも仁王を彫るのかね。へえそうかね。私ゃ又仁王はみんな古いのばかりかと思ってた」と云った男がある。
 
「どうも強そうですね。なんだってえますぜ。昔から誰が強いって、仁王程強い人あ無いって云いますぜ。何でも日本武尊よりも強いんだってえからね」と話しかけた男もある。この男は尻を端折って、帽子を被らずにいた。余程無教育な男と見える。
 運慶は見物人の評判には委細頓着なく鑿と槌を動かしている。一向振り向きもしない。高い所に乗って、仁王の顔の辺をしきりに彫り抜いて行く。
 運慶は頭に小さい烏帽子の様なものを乗せて、素袍だか何だか別らない大きな袖を脊中で括っている。その様子が如何にも古くさい。わいわい云ってる見物人とはまるで釣り合が取れない様である。自分はどうして今時分まで運慶が生きているのかなと思った。どうも不思議な事があるものだと考えながら、やはり立って見ていた。
 
 然し運慶の方では不思議とも奇体とも頓と感じ得ない様子で一生懸命に彫ている。仰向いてこの態度を眺めていた一人の若い男が、自分の方を振り向いて、
 
「さすがは運慶だな。眼中に我々なしだ。天下の英雄はただ仁王と我れとあるのみと云う態度だ。天晴れだ」と云って賞め出した。
                                           自分はこの言葉を面白いと思った。それで一寸若い男の方を見ると、若い男は、すかさず、
 
「あの鑿と槌の使い方を見たまえ。大自在の妙境に達している」と云った。
                                           運慶は今太い眉を一寸の高さに横へ彫り抜いて、鑿の歯を竪に返すや否や斜すに、上から槌を打ち下した。堅い木を一と刻みに削って、厚い木屑が槌の声に応じて飛んだと思ったら、小鼻のおっ開いた怒り鼻の側面が忽ち浮き上がって来た。その刀の入れ方がいかにも無遠慮であった。そうして少しも疑念を挾んでおらん様に見えた。
「能くああ無造作に鑿を使って、思う様な眉や鼻ができるものだな」と自分はあんまり感心したから独言の様に言った。するとさっきの若い男が、
「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出す様なものだから決して間違う筈はない」と云った。
 
 自分はこの時始めて彫刻とはそんなものかと思い出した。果してそうなら誰にでもできる事だと思い出した。それで急に自分も仁王が彫ってみたくなったから見物をやめて早速家へ帰った。
 
 道具箱から鑿と金槌を持ち出して、裏へ出て見ると、先達ての暴風で倒れた樫を、薪にする積りで、木挽に挽かせた手頃な奴が、沢山積んであった。
 
 自分は一番大きいのを選んで、勢いよく彫り始めてみたが、不幸にして、仁王は見当らなかった。その次のにも運悪く掘り当てる事が出来なかった。
 
三番目のにも仁王は居なかった。自分は積んである薪を片っ端から彫って見たが、どれもこれも仁王を蔵しているのはなかった。遂に明治の木には到底仁王は埋っていないものだと悟った。それで運慶が今日まで生きている理由も略解った。
posted by ぐすたふ at 09:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 交響曲第9番ニ長調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月05日

交響曲第2番ハ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮: オットー・クレンペラー
演奏: フィルハーモニア管弦楽団・合唱団、ソプラノ:エリザベート・シュワルツコップ
メゾソプラノ:ヒルデ・レースル・マイダン

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
クレンペラーらしくゆっくり目だが,ストイックなイン・テンポなどではなく,全体に緊張感あふれ,重厚。最終楽章は音にデフォルメも。フィナーレなど圧倒的な高揚を覚え,感動的。CD[1]最後に第1楽章。これで作曲者の指示通りこの楽章後の長い休憩を守れる。

上記アマゾンより引用。

祖父が亡くなった夜に、この盤を選んで聴いた記憶があります。何故ゆえ、ずっと好き好んでいたバーンスタイン新盤を選ばなかったのかは、今でも不思議です。
クレンペラー博士の演奏って不思議ですね。全くリスナーに媚びない。盛り上げどころも特に強調する様子もない。ショウマンじゃないんですね、根っから・・・。
どっちかというと、リスナーを突き放すような感じ。
まあ、この盤の評価はみなさまにお任せするとして、わたしは結構この指揮者好きです。
posted by ぐすたふ at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 交響曲第2番ハ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月02日

交響曲第5番嬰ハ短調

MZZZZZZZ.jpg

指揮:レナード・バーンスタイン
演奏:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

レビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
20世紀を代表する大指揮者バーンスタインの名盤のひとつ。彼はマーラー指揮者としても高い評価を得ていますが、ウィーン・フィルのしなやかな弦を前面に押し出したこの第5は、この曲の決定盤として知られています。

上記アマゾンより引用。

以前、この第一楽章をわたくしの友人に「これチャップリンの映画音楽でしょ?」と、真顔で尋ねられて以来、正直わたくしは、この曲の葬送行進曲をマーラーの自虐的なユーモア?葬送行進曲のパロディみたいなものだと捉えていました。
だからバーンスタインのこの盤を聴いて、なんて大時代的、もしくはアナクロな演奏なんだと正直感じました。
のちのち、ファーストクラシックス盤というブートレグのライブ録音を聴くまでは。
posted by ぐすたふ at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 交響曲第5番嬰ハ短調 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
キャンペーンバナー_234_60 powermacj_120x90.gif

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。